生活習慣病

生活習慣病

高血圧

基準値以上の血圧が続く状態を高血圧と呼びます。血圧はさまざまな要因で変化します。たとえば、緊張などのストレスや発熱で上昇しますし、朝は高めで夜は低い傾向もあります。一時的な上昇があっても、後で基準値以内に戻る場合には高血圧ではありません。
高血圧で血圧が高い状態が続くことは、高い圧力で血液を送り出す心臓に大きな負担がかかっているということですし、高い圧力に絶えずさらされている動脈にも負担がかかり続けて動脈硬化の原因にもなります。それにより、心臓血管系の病気である心不全や狭心症、心筋梗塞、そして脳出血や脳梗塞を引き起こすリスクが上昇してしまいます。
自覚症状がほとんどないためほかの病気で受診した時や、職場の健診などではじめて血圧の高さを指摘されたというケースも多くなっています。 怖い病気の原因になる高血圧ですが、適切な治療を受ければ正常な血圧にコントロールしていくことができます。心臓や血管の状態を守るためにも、ぜひ早めにご相談ください

高血圧の治療

食事や運動など、生活習慣を改善することがもっとも重要になってきます。無理せず、続けられる範囲の改善をしていくことで、うまくコントロールしていきましょう。なかなか血圧が思うように下がらない場合もありますが、合併症や臓器障害を防ぐためにもそうした際には降圧剤による適切な薬物療法を行ってコントロールしていきます。
当院は心臓と血管を専門的にみる循環器科の診療を行っておりますので、血管や心臓の状態などをしっかり把握しながら、適切な治療を行っています。高血圧治療は続けていくことが重要ですから、できそうなことをご相談しながら一緒に考えていくことで無理のない生活習慣改善のアドバイスや指導につなげています。

脂質異常症(高脂血症)

血液に含まれる脂質の濃度に問題がある状態を脂質異常症と呼びます。脂質異常症は、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症の3つに大きく分けられます。 高脂血症は、脂質異常症でもLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)が高い状態です。脂質が多い高脂血症では、脂質が血管の内側にどんどんたまり続け、動脈硬化の進行を促進してしまうため、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを上昇させます。 早期の自覚症状に乏しく、ほかの病気で受診した時や、職場の健診などではじめてわかるケースがほとんどです。心臓や血管にかかる負担を軽減させるために、できるだけ早く受診して適切な治療を受けてください。

脂質異常症の治療

高脂血症を含む脂質異常症の治療は、基本的に生活習慣の改善と薬物療法が行われます。ただし、動脈硬化が進んでおり、冠動脈疾患などがある場合には早急に適切な治療を受ける必要があります。
脂質異常症の一般的な治療では、適正体重の維持がとても重要です。そのため、食事療法や運動療法が中心になります。また禁煙も脂質異常症の治療には重要になってきます。

糖尿病

糖尿病は、血液中に含まれるブドウ糖が多く血糖値が高い状態が続く病気です。食事で摂取した糖はインスリンというホルモンによってエネルギーに変わります。糖尿病では、このインスリンの不足や働きが弱まることで血糖値が上がっています。 血糖値が高い状態が続くと、全身の血管に大きな負担がかかり続け、動脈硬化を引き起こします。また、失明の可能性がある網膜症、透析が必要になる腎症、壊死による足の切断にもつながる神経障害という重大な合併症を起こす可能性もあります。 適切な生活習慣改善や薬物療法を行うことで血糖値をコントロールすることが可能です。

糖尿病の治療

食事療法と運動療法が重要です。これだけで改善する方もよくいらっしゃいます。食事療法と運動療法で思うような効果が現れない場合には、薬物療法もプラスして適切な血糖値にコントロールしていきます。糖尿病の治療は継続していくことが重要です。

食事療法

血糖値を上げる糖質の制限を中心に、効果的な食べる順番や食事のタイミングなど取り入れていきます。
糖質が多く、できるだけ控えたいもの:主食(ごはん・パン・麺類・パスタなど) イモ類 根菜 豆類 砂糖 お菓子(小麦・米などの穀類を使ったもの)

運動療法

運動をすることで体内のブドウ糖や脂肪酸利用を促進させて血糖値経過につなげます。合併症がある場合や、関節への負担が大きいなど、制限がある場合にはその状態に合わせたプログラムを作成しています。

糖尿病の合併症

高血糖は毛細血管にも大きなダメージを与えます。そのため、数多くの合併症を引き起こし、中でも「3大慢性合併症」と呼ばれている糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症は進行すると重篤な症状を引き起こしますので注意が必要です。

糖尿病性末梢神経障害

高血糖が続いて末梢神経に障害が現れ、手足の先がしびれる・痛む、立ちくらみ、知覚鈍麻、排尿障害などにつながります。足の壊死などを起こして切断が必要になるケースもあります。

糖尿病性腎症

血液の余分な成分をろ過する腎臓に大きな負担がかかり続けて機能障害を起こします。腎機能障害が進むと院増が機能しなくなる腎不全になり、定期的な人工透析で低下した腎機能の代わりに血液を浄化する治療を受け続けなければならなくなる可能性があります。

糖尿病性網膜症

見るために不可欠な網膜には毛細血管がとても多いため、目は高血糖で大きなダメージを受けやすく、進行すると失明に至る可能性もあります。特に、目は脳がうまく保管しているため、トラブルがあってもかなり進行しないと気付かないケースが多いので注意が必要です。糖尿病だとわかったら、定期的に眼科を受診して検査を受けてください。

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